高速道路渋滞の回避方法はあるの?渋滞バトルを勝ち抜く必殺技10選
高速道路。それは車で遠方へ出かける際には欠かせない重要な交通網。しかし時折そこが戦場と化すことがある。それはどんな時か。そう、渋滞である。
渋滞はすこぶる時間がかかり精神衛生上良くない。渋滞が好きな人などいないはずである。少なくとも私は好きではない。
そんな渋滞において、少しでも早く抜け出したいと考えるのは至極当たり前な事だと思うが、実際は諦めてしまっている人も多いのではなかろうか。私も渋滞にハマった時は諦めてただただ進まぬ流れに身を任せるだけであった。
しかし、そんな中でも確実に早く進んでいる車がいる。渋滞バトルにおいて、勝ち進んでいる車がいるのだ。
諦めている我々を横目にすーっと抜いては先に行き、しばらくしたらその姿は見えなくなっている。
そんな勝者の存在に気付いてから、私も勝者になるべく研究した。そしてあるいくつかの方法を編み出したのである。
今回はその方法を、共有したいと思う。これで君も、渋滞マスターだ!
渋滞は生きている
大前提として、渋滞は生きているという事を理解しておかなければならない。
人が起こした事象とはいえ、その様子は刻々と変化している。絶えず姿を変えているのだ。生き物には生き物なりの扱い方がある。機械相手だと思っていると渋滞バトルにはたちまち負けてしまう。
特に、その渋滞が成長期なのか衰退期なのかは気にしよう。渋滞がどんどん伸びていっているのか、段々解消されているのか。電光掲示板でそれは把握できるはずだ。
そこを考慮して、その後の選択を決めて行く必要があるのである。
渋滞の理由はなんだ
まず、なぜその渋滞が発生しているのかを知る必要がある。渋滞が起きているという事は、必ずその原因があるのだ。
車の数が多いからなのか。事故なのか。故障車なのか。工事なのか。はたまたそれ以外か。
理由によっては同じ渋滞でも進み具合に差が出てきてしまう。
先に渋滞が待ち構えているようであれば、その要因はなんなのかを知ろう。それによって対応が変わってくる。
事故渋滞
事故渋滞であると全然進まない場合が多い。程度にもよるが、破損した部品の撤去や現場検証やらで時間を食われがちだからである。大きい事故だと全車線規制ということもありうる。そうなると毛ほども進まない。
事故渋滞が待ち構えている場合には早々に高速を降りた方がいいかもしれない。下道に降りるのは基本タブー(後に説明あり)なのだが、この場合は早々に見切りをつけて降りてしまった方が早いこともある。その渋滞が成長期であればなおさらだろう。
私は事故渋滞のせいで通常2時間のところ7時間かかってしまったことがある。その時は本当に頭がイカれてしまうかと思ったものだ。疲労感も桁違いである。
車線規制
高速道路はしばしば工事等により車線規制をしている時がある。快適なドライブのためには必要なのだが、これがなかなか厄介。
車線規制の場合、気にしてほしい事はどの程度規制されているのか。なん車線道路のうち、何車線が規制されているのか。そこをきにする必要がある。
高速道路において1車線でも規制されるというのはそれだけでも大きな事だが、もともとのディティール次第ではその事の大きさが変わってくる。具体的には下記の通りだ。
3車線道路→1車線規制 ○
3車線道路→2車線規制 ×
2車線道路→1車線規制 ×
×と記されている場合の車線規制はなるべく避けたい。走行可能な車線が一つになってしまうとより詰まる傾向がある。
カーナビでは、規制される車線の数は教えてくれる場合が多いが、その道路がもともと何車線なのかは教えてくれない。知っていればいいのだが、知らない事も多かろう。そういう時は調べてみるといい。運転中?少しくらい大丈夫である。検索すれば簡単に知ることができる。
それ以外
渋滞は発生しているものの、比較的流れはスムーズな場合が多い。覚悟を決めて突っ込もう。
迂回路は無い
渋滞にハマった際、基本的に迂回路は無いということを念頭にいておいてほしい。もちろん例外はある。首都高のような張り巡らされた道路は迂回路は見つけられる。
他の道路は必ずしも無いというわけでは無いが、迂回路を探すのに必死になるよりも、今目の前の渋滞をいかに乗り切るかを考えた方が結果的には早く着く場合が多い。
迂回路はあくまでも迂回路であり、遠回りである。もともと遠回りな分時間もかかる。
腰を据えて、辛抱強く向き合おう。
下道には降りるな
渋滞にハマるとどうしても逃れたくて下道に降りたくなる。その気持ちはよくよく分かるが、下道には降りてはいけない。何故なら、皆同じ事を考えているから。
下道に降りたところで、同じようにして降りた車で混雑している場合が多い。もともと同じ方面に向かっている車が多いため、どうしても同じ道路に集中する。皆考える事は同じなのだ。加えて下道には信号がある。下道に降りたはいいが、結局渋滞だし全然進まない。結果的により時間かかっちゃったという事も多い。
下道に降りるのはそれはそれでリスクがある事を分かっておこう。
キープレフト
高速道路というのは、走行車線と追い越し車線とある。通常時であれば、追い越し車線の方がより進が、渋滞の場合はそうではない。一番左の車線、すなわち、走行車線を走った方が進みがいいのである。
その理由は、渋滞以前の道路状況にある。
スムーズな時は、左には遅いトラックが走っているため真ん中の車線、右の車線に車が集まる。そのまま渋滞に突入すると、そもそも車の数が多い真ん中、もしくは右車線は早々に詰まってしまう。
その反面車の数が少ない左車線は比較的後になって詰まるのである。これは運転する事の多い方なら感じているのではないだろうか。「左は遅い」というイメージのまま渋滞になっても右に行こうとする車もいるので、左はわりかしスムーズである。
そして左車線は出口やパーキングに入って行く車がいる。それらの車が出ればその分スペースが空き前に進むことが出来るのである。
そしてここにさらにもう一工夫入れると、より勝ち抜き率が上がる。それが以下である。
出口は左、合流は右
先でも説明したが、渋滞時はキープレフトが基本である。その理由に出口やパーキングがあるからという話をしたが、左車線には合流もある。渋滞時に合流があると進まなのがより進まないのは分かって頂けるだろう。
ここで一工夫。出口があるまでは左車線を走行し、出口を過ぎたら右車線に移動しよう。出口の後にはほぼ必ずIC等で合流がある。右にずれていれば、合流の被害はあまり被らずに済むのである。
そして合流を終えたら、隙を見て左車線に移動し、あとはこれの繰り返しである。
早い車はこれを上手にやっている。渋滞バトルを勝ち抜くためには必須のスキルと言っても過言ではない。
デカブツを味方につけろ
高速道路には、トラックやバスなどの大きな車両が走っている。彼らはプロである。渋滞のことも熟知しているし、プロならではのネットワークも持っている。つまりは、より進みのいい車線を知っているのである。
増しては運転席も高いため、先までよく見渡すことができ、車の少ない車線がよく見える。(昔ヒッチハイクでトラックに乗せてもらったことがあったが、想像しているよりもかなり遠くまで見渡せる)
思い返して見てほしいが、渋滞時、大型車両が右車線にいるのをあまり見たことがないのではなかろうか。ほとんど左車線を走っている。それは、左車線がよく進む道路だと知っているからである。
ここでお勧めしたいのが、デカブツピクミン作戦である。そう、ピクミンさながら大型車両について行くのである。本来は先も見れずストレスが溜まりがちだが、渋滞時には強い味方。しぶとくついて行くと、視界は悪いが割とスムーズに進む事ができる。
大型車両選びのコツとしては、ナンバーを見てみよう。現時点に比較的近いナンバーの車両であれば、その地域周辺の道路をよく知っている可能性が高い。あとは勘である。
ライバルを見出せ
渋滞時、隣の車線にライバルを勝手に見出して競ってみよう。選ぶのは単純に目立つ車両でいい。横のその車両より進みは早いのか遅いのか。どんどん抜かしていけるようであればその車線は問題ない。勝手な話だが、次々にライバルを見出して競ってみよう。
何より、勝ってる!!負けてる!!と車内が盛り上がる。雰囲気作りにも一役買ってくれる。
考えるな、感じろ
渋滞の悪いところとして、どこにどういればいいのか、もしくはどんな選択をしたら早くつけるのか、それらの正解がわからないところにある。
どうやったら早いのかどうなのか、、、と考えているうちに渋滞にどっぷりハマり、意を決して下道に降りた際にはみんなも降りており結局渋滞、なんてことは良くある。
決断が遅くなればなるほど、どんどん抜け出せなくなってしまう。決断は早いに越したことはないのだ。その判断材料として、最初で述べた渋滞が成長期なのかどうかというところと、渋滞の理由を鑑みてほしい。それらを踏まえた上、考えるのではなく感じるのである。そしてその直感を信じてみよう。早期の決断が、勝敗を分ける。
最重要な必殺技
さて、ここまで9つの指南をしてきた。これで次の渋滞はよりスムーズに進めるはずだが、最後に最も重要な技を伝える。
極論だが、最終的には自分が一番気持ちよく過ごせる選択をしてほしい。下道で遅れてもいいから少しでも進んでいたいのか、渋滞に身を任せて車内カラオケでのんびり行くのか、渋滞を抜けるため盛り上がりながらライバルと競争してみるのか。それは個人のスタイルによるところである。
どうか、その車内が前向きに渋滞と向き合える選択をして欲しい。そしてこれが、渋滞バトルを勝ち抜くための一番の必勝法なのである。
それでは!