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夕焼けをこよなく愛する男の雑記ブログ

兵庫三田、監禁事件の概要を見て思うこと

お久しぶりです。 皆様、こちらのニュースはご覧になられましたでしょうか。 mainichi.jp

衝撃的な事件ですよね。 25年も檻の中で生活なんて、想像がつきません。

何故そうせざるを得なかったのか。様々な憶測が飛び交っていますが、自分も私なりの感想・見解を含めてまとめていきたいと思います。

 

<何故檻に入れなければならなかったのか>

詳しい事件の概要はページを見てください。

何より一番重要なのは何故檻に監禁しなければならなかったのか、というところかと思います。虐待なのか、違う理由なのか。

今回の場合は平たく言うと「精神疾患を持っており、暴れてしまうから」というものだそう。

そんなんで、と思う気持ちはよく分かりますが、20年以上も前となると福祉サービスもまだ不十分だし、精神疾患に関しても知識・意識が低いこ とが予想されるのであながち無い話では無いかなあという印象。

かといって監禁が許されるわけではないですが、当時両親も困っていたのだろうと思います。

 

私としては、それを相談出来る知人がいなかったのだろうかというところが一番気がかり。ご両親なり、友人なり、学校の先生なり。恐らく核家族だったのではないかと思います。核家族のリスクとして、孤立という言葉がありますが、このご家庭も孤立していたのではないかと思います。

 

娘さんもハンデのある方のようなので、家族うちだけでは抱えきれなかったのでしょう。 その結果監禁という手段を用いるのは理解できなくは無いです。

 

 

<そこに虐待の意思があったのか>

上記のよう、仕方なくの監禁だとしたらそこに虐待の意思はあったのでしょうか。大前提として、監禁されている時点で被害者の人権は損なわれています。

調べると2日に一回程度の食事と入浴は母屋で行っていたようです。排泄に関してはシートが敷かれていたそう。 これらの事から死んでしまわないようにという意思は感じられますね。

ただ、結果的にその方は監禁のせいで失明しています。失明してしまうほど劣悪な環境だったのか、それほどのストレスを抱えていたのか、はたまたその両方か。

今回父親は逮捕されていますが、その意思があったか否かは被害者にとって非常に大きな問題かと思います。そういった態度は子どもには伝わります。 検査では健康だったという事みたいですが、数字では出ない心の健康状態を思うと、胸がはちきれんばかりです。

 

<今後このような事件を起こさないためにも>

福祉の充実、なんてそんなのは当たり前です。福祉後新国な日本なので、その辺は頑張ってもらわないと。

とにかく一番大きいのは20数年も家族以外その状態に気付かない、気付けない状況であった事だと思います。

田舎の僻地ではなく普通の住宅街です。核家族の孤立化が進む中で、このニュースはど真ん中かと思います。

実際よその家まで気にしていられないというのも事実でしょうけど、「地域」というカテゴリーが失われつつある現代、この問題にどうにか一石を投じたいものです。

 

被害者の方には、今後の人生を安全で安心出来る環境の下生活していって欲しいです。