人狼ゲームは人が死ぬから救いがある
一昔前に人狼ゲームというちょっとした遊びが流行ったのはご存知だろうか。
知らない人の方が少ないかと思うが、簡単に説明すると、
市民側と人狼側とに別れ、人に化けている人狼を探すゲームである。人狼は毎晩善良な市民を食って回るので、一日一人ずつ命を落としていくのである。結果としては人狼を見つけて市民側が勝つか、市民をだまし続け人狼が勝つかを話し合いながら決めるゲームである。
一昔前流行ったものだが、私は性懲りも無くまだやっている。
今の時代、アプリでチャットを使ってリアルタイムで出来るのである。何と便利な時代になったもんで、割と頭も使うしストレッチという名目のもと楽しんでいる。
人狼ゲームは簡単に言ったら騙し騙されのゲームなのだが、それが成り立つのは狼がイメージどおり人を殺すからだと思われる。人を殺し、だんだん数が絞られてくるので結果的に人狼を見つけることが出来るのだろう。
もし仮に狼が殺すのではなく、もっと陰険で陰湿な湿っぽいいじめのような事だったらどうだろう。
毎晩狼が鼻毛を抜いてくる。
毎晩狼がトイレを詰まらせてくる。
毎晩狼が靴を隠してくる。
毎晩狼がかばんにカレーを入れてくる。
毎晩狼が深爪になるくらいこっそり爪を切ってくる。
狼からの仕打ちがこんなもんだったら見つけられるのであろうか。そもそも人狼を探そうとさえしないかもしれない。
上記は人狼ゲームにおいての話だが、これに近い事は現実でも起きている。
それは「詐欺」である。
狼のごとく詐欺師が善良な市民を騙している。警察という名の正義感の強い者が取り締まっているが、それでも詐欺はなくならない。
話の流れ的に「詐欺師が人を殺さないからだ」と言うと極端だが、つまりはそういうことである。
結局詐欺はなくなっていない。
人狼ゲームにおいても、人を殺さなければという理論が展開されれば同様人狼からの嫌がらせはなくならないだろう。
と、ここまで1000字弱まで書いたが、人狼ゲームは人狼が増えないが詐欺師は増えるという完全な論理破綻を起こしていたことに気がついたので後は放り投げて再びオレオレゲームでもやることにします。