夕焼け小焼け

夕焼けをこよなく愛する男の雑記ブログ

うちの洗濯機が世界征服を目論んでる話

 

洗濯機とは、衣類をぐるぐると洗濯するハイテクノロジーな便利道具。ドラえもんが4次元ポケットから出してくるような一家に一台の白物家電である。

 

 

 

その洗濯機の驚くべき機能たるや恐ろしく

衣類を入れ電源を入れて

スタートをピッと押すと自動で水量を算出してくれる。

 

この衣類の量ならこの水量だなと瞬時に算出し早速その量の水を吐き出すのである。

この機能の驚くべき所以は、衣類:水量のバランスが黄金比だからである。

 

 

 

 

そこに洗剤が加えられ衣類:水量:洗剤の黄金比が生まれる。

それらが洗濯機の中でかき混ぜられ、最終的には綺麗になった衣類のみがそこに残る。

すなわち錬金術である。

白物家電界で洗濯機がエドワード・エルリックと呼ばれているのも納得がいく。

 

 

しかしうちの洗濯機はその能力が損なわれつつある。

黄金比が崩れてきているのである。

 

具体的には、水量が少ない。衣類の量に対して見るからに水量が少ない。

この衣類にこの水の量で大丈夫?!とはらはらせざるを得ない。

 

例えるなら、1合のお米に小さじいっぱいのふりかけをかけるようなそんな感じである。

 

算出した全ての水を吐き出し、意気揚々と周っている洗濯機だが、上のほうに水につからずに行き場のない衣類達が路頭に迷っている姿を何度も見ている。

そんな衣類に後ろめたさを感じると同時に、今まで信頼していた洗濯機に対してある種裏切られたかのような虚しささえ感じる。

 

 

 

 

一体なぜこんな事になってしまったのか。熟考した私はひとつの答えを導き出した。それは、洗濯機が節約家になったという答えである。

 

節約家になったというより、私の懐事情に介入しようとしてきているのだろう。

今話題のAIである。洗濯機がAI化してきている。

 

我が家の家計をコントロールしようとしているのである。

 

 

同じ水を何度も繰り返し使おうとするだろう。

そのうち水ではなくお湯を出し、湯船の変わりにここで入浴しなさいと訴えかけてくるだろう。

衣類と一緒に食器を入れろといわば洗濯機と食器洗浄機のハイブリッド家電ほ変貌を遂げるだろう。

 

 

 

 

この流れはなかなか断ち切ることが出来ない。

 

 

 

 

いずれは全世界の人々に対し、洗濯機の中での生活を強いることになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで考えた後私は気付いた。

今すでに洗濯機の中を回っているという事に。何故気付かなかったのか。

 

我々は今宇宙と名の洗濯機にぶちこまれ、太陽系モードで酸素という洗剤のもと地球というネットに入れられ回っているではないか。

 

 

 

洗濯機に支配される世界。

これは自然の摂理なのかもしれない。