キラキラ瞬く星と瞬かない星
「星が瞬く」という表現、誰しも一度は聞いた事があるかと思います。
今更ながらすごいステキな表現ですよね。星が瞬くって。考え出した昔の人には頭が上がらないです。
さて、今回はその瞬く理由についてお話したいと思います。
何故星は瞬くの?
星が瞬く理由は我々地球の大気中にあります。
まず、光は大気の層を通るうちになんべんも屈折しているのです。
屈折。そうです。光が水の中に入る際くにゃっと曲がるあれです。
あれと同じ事が大気中に起きているのです。
おいおい待てよ。大気に水はねえぜ?
それなのに同じ事が起こるって
どういうことだか照らしてやろうぜこいつの頭を!
そう、星のようにな!
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうか私の頭を照らすのはおやめください。1等星くらいの輝きを放ってしまいます。
どういうことかと言うとですね、
大気には密度の違う塊がいくつも分かれており、その気圧違いの塊の境目で同じように屈折するんだそうです。
そしてその大気が揺らぐことによって、星の光もユラユラ、キラキラ瞬くのです。
大気の揺らぎが少ない地点では瞬きにくいですし、宇宙空間では瞬くことはありません。
瞬かない星
キラキラ瞬く星がある一方で、全く瞬かない星がある事をご存知でしょうか。
全部の星が全部瞬くわけで無いんですね。
瞬かないほしというのは、ズバリ「惑星」です。
「恒星」は瞬き、「惑星」は瞬かないということになります。
惑星というのは自分で光を発さない星で
すいきんちかもくどってんかい
と散々呪文を唱え続けたあの星たちの事です。
何故、惑星が瞬かないかと言うと、光量が多いからという事になります。
光の量が多いと、大気の揺らぎがあっても影響を受けず目に届くみたいですね。
え?惑星は自分で光を発さないんじゃないの?
何で恒星より光量が多いの?
矛盾したこといってやがる
頭一等星なんじゃないの!?
はい。一等星です。
この話は光の量より面積で考えると分かりやすいかと思います。
恒星は、太陽系よりはるか彼方にありますね。惑星は太陽系内なので比較的近めです。
さあ、ここでイメージしていただくのが遠近法。すぐ近くのりんごとはるか彼方のスイカとではどちらが大きく見えるでしょう。
そう。ほとんどの場合がりんごですよね。この場合のりんごというのは惑星で、スイカが恒星です。
惑星は自分で光は発しませんが、恒星よりも大きな「面」の機能として光を反射し地球に届けています。
そのため、結果的に光量が大きくなり、瞬くことがないのです。
太陽が恒星なのにも関わらず瞬くことが無いのは、そもそも光が強いからなんですね。
以上!星がきらきらと瞬く理由でした。