雨乞いが100%成功する祈祷師の重大な弱点
有名な話で、
「100%雨乞いが成功する祈祷師」
という話がある。
それは、どっかの部族の祈祷師で、100%雨乞いを成功させると言う。
雨乞いをしたら、必ず雨が降るのである。
聞いた限りでは凄腕の祈祷師なんだなあと感想を持たれるかと思うが、
この話の肝はこの先にある。
なぜ、必ず雨を降らせることができるのか。
それは、凄腕だとかそう言うことではなく、
雨が降るまで祈り続けるから
である。
思わずそう言うこと?!と言ってしまいそうな屁理屈にも聞こえる拍子抜けした答え。
ビジネスシーンでよく話されるこの話だが、伝えたいことはつまりこう。
「成功するまでやれば必ず成功するよ」
というもの。
・継続の重要性
・ビジネスにおける重要なマインド
を説いてる話なのである。
確かに、その通り。
成功するまでやり続けるなんて実は容易な事じゃない。
この考え方はとても大事。
そういう事を伝えるための話としては非常に分かりやすいし、有用である。
しかしふと思う。
祈祷し始めてから死ぬまで一度も雨が降らなかったら??
野暮な疑問だが
それはただの成功率0%の祈祷師である。
名誉もくそったれもない、祈祷師界のポンコツである。
雨が降るまで祈る
という祈祷の仕方は、
成功率100%の祈祷師になれる可能性を秘めている反面、
成功率0%の祈祷師になってしまう可能性も秘めているのである。
それぞれどっちに傾くか可能性に差はあるが、
成功も失敗も、表裏一体なやり方なのである。
ではこの祈祷師の何がいけないか。
それは「待つ」というスタンス。
祈祷師がやっている事は
祈り始めてから雨が降るまでただ待つという事。
つまり、PDCAサイクルをガン無視しているのである。
何をするにおいても、うまくいかなかったらやり方を変えてみたりとか色々考えたりするもの。
しかしこの祈祷師は自分の祈祷の方法は一切省みない。
そのせいで、成功率0%の祈祷師になってしまう可能性を残してしまっているのである。
この祈祷師がPDCAサイクルを覚えたら、それはもう無敵である。
・成功するまで続ける事。
・うまくいかなかったら、省みて新たに試してみる事。
これらの両立がとても重要なのである。